2012年8月6日月曜日

『石狩川殺人事件』 西村京太郎

西村京太郎の『石狩川殺人事件』(クリック)、1日で読み終わった。
西村京太郎の本は密度が薄くて、そういう意味では読みやすいんだけど、いかんせん読点が多くて、そういう部分で自分の読書テンポが乱される。

ミステリーではあるんだろうけど、なんだろうなぁ、読者側は材料不足で謎解き出来なくて、十津川警部が犯人を捜しあてていく過程を楽しむ小説だ。

西村京太郎の小説は、残念ながら俺はそれほど好きではない。父親が時々出張のお供に西村京太郎を読んでて、読み終わったのを時々俺が譲りうけて、そして時々読むんだけど、自分で買うことは現在はない。過去に1作品だけ、『天使の傷痕』(クリック)という江戸川乱歩賞を受賞した作品だけは自分で買って読んだ。十津川警部が生まれる前の作品。江戸川乱歩賞を受賞したから読んだ作品で、西村京太郎の本だから読んだわけではないんだよなぁ。
彼の作品は決して面白くないわけではない。ただ、何ていうか、昔はともかく今は量産型の作家で、ほとんどがテレビドラマ向けだっていう印象が強い。もっと、考えさせられる作品を書いてくれたら良いのになぁと思う。

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